桜咲く季節、僕は君に恋をした。

「だからね、ララと出会って、私幸せだった。『残りの時間はこの子と過ごそう』って思って。だから毎日通いつめてたの」


美咲?君は...もう、いないの?


「バカだな。私...ずっとララと一緒にいたかったのに。ほんと、ごめんね...」


美咲の体が、少しずつ消えていく。すり寄ろうにも彼女に触れる事も出来なかった。


「ララ。お空の上で、ずっと見守ってるから...バイバイ」


とうとう、美咲の指先までもがキラキラと夢のように消えていく。