もう言えないのにー…



「…っ」



目に涙が溜まる。


涙を見せないように俯く。



「…どうした?」


心配して顔を覗き込んでくる上司を、手で抑え制止させた。



「…大丈夫です。あと…」













"ずっと、あなたが好きでした"




「っ…三年前のことなんて覚えてません。…失礼します」



軽く会釈をすると、その場から離れた。