慌てて屋敷用のスーツを着込み、凛の部屋へと向かった。

もう執事だってバレる、なんて気にしていられない。

凛を他の男に任せられない。
特に安達君には!

凛の部屋に駆け込むと、安達君が凛に言い寄っているところだった。

女子達は大騒ぎで安達君を凛から離そうとしているけれど、力で適わないらしく困っている。

凛は驚いて固まっていた。

俺は安達君と凛を引き離して、二人の間に腰を下ろした。

はぁ、危なかった……。