元木さん、あいつの弱点掴んで何するつもりだろう?

傲慢男に一泡噴かせたい気持ちはわからないでもないけど、実際お嬢様は関係ないし。
弱点を握りたいから情報って言われても。

折角の晴天の町歩きだけど、心がもやもやしてしまい、俺は早々に屋敷へと戻った。

今日も一切お嬢様に会うことはなかった。

変な男と変な契約交わしちゃったな……。
傲慢男も変な男だし。

本当最近、わけが分からない。

寝る前に白い封筒から取り出したボイスレコーダーを見つめながら、ため息が漏れた。