3人でこんなに敷地いるか?!
さっきまでいた施設が何個入るんだ? ここ……。

「マジか……」

「マジです」

俺の独り言に丁寧に返事をしながら、再度車を走らせる中堂さん。
着いたのはさっき見た屋敷の裏口。

「わたし達は従業員なので、出入りはこちらからですよ」

裏口付近にあったガレージに車を入れた中堂さんと一緒に歩く。

「屋敷の案内は後でするとして、取り敢えず社宅に向かいましょう。
森下君の部屋、既に決まっていますからね」

取り敢えず荷物を置きましょう、と言いながら前を歩く中堂さん。