ただ、好きでした

「い、いや?別にそんなこと思ってないし。」

「あー。また木ノ下っち見てたのね。

部活の時だけイケメンなやつ。

あいつのことまだ好きなの?」


「好きだよ。」


「でもさー、あいつなに考えてるかわかんないよね」


「いいの!わかんなくても良いの!」


「あっそ。あーでも、彼女いるじゃん?」


知ってるよ。


彼女がいることぐらい。


それでも好きっていう感情は


誰にだってあるんだもん。


情が動いちゃったんだ


仕方ないよ。


「はぁーあ。部活いこっと」

ため息が一気に出てしまった。


槐太君との会話を無視して私は

体育館を過ぎ去る。