3-A
「セーーーーーフッ!」
はぁはぁはぁはぁ…………。
新学期早々遅刻気味。
「お、おはよーーーーん!」
私の肩をポンポンと叩く
この子は佐藤美咲
小学生からの幼馴染。
「遅刻気味ですか?先輩!」
私をからかうこいつは
美咲の彼氏の竹内隼人。
「二人ともバカにしないで?
普通走ってきてまず教室に入ったら
1年間よろしくね?でしょ?」
「なんのこと?」
「よくわかんなーーーーーい!」
「はい、席についてーーー。」
先生が教室に入ってくる。
「えー、今年度3-A担当になりました。
櫻井紘です。よろしくお願いします!
担当は数学、ビシバシ楽しく1年間いくから覚悟しとけよー!」
「はぁーーーい」
ざわつく教室内。
「えー、そして今年副担任は、木ノ下先生だ。担当は英語!みんな英語も数学も学年1位で頼むぞ!」
ついてる〜!!
つきすぎてる!
私の大好きな
木ノ下先生が
副担任だなんて…!
今年一年の私の運気ここで使い果たすか〜!
もー、私ったら最高。
「麗音!麗音ってば!」
「え!?なに!?」
「雨宮ー!お前は新年度早々遅刻気味だっただろ!頼むぞほんと。」
「あはははははは!」
「は、はい…。」
いきなり注目浴びてどーすんのよーーーー。

