「あこちゃん、こっちにおいでよ!」

「まってよはるとくんー!」

「見て!ここのやまからみたぼくたちのおうちはこんなにちっちゃいんだよ!」

「わぁ…きれい、あこいっしょうわすれない!」




遠い昔の記憶。

そういえばあれは山じゃなくて丘だったなとか、あの方角に私たちの家はなかったなとか、つっこみどころは満載。

今もあの丘はあるのかな?

私たちの家には誰が住んでるんだろう?

そんな疑問を残したまま私は家を出た。