まさかあの袋は煙幕で...

「おい」

私が色々想像をめぐらしていると橘碧唯が口を開いた。

ひぃっ!!少し肩が跳ねる。

「これ」

私に持っていた袋を突き出す。

な、なにこれ、絶対やばいやつじゃん。

やばい薬とかじゃないの...?

とりあえず怖いので袋を受け取った。

開けるのは帰ってからにしよう。

校内でバレてまた停学なったら困る。

今度こそ退学になりかねない。

橘碧唯はそれだけ渡すと何も言わず、振り返らずに歩いていく。

な、なんなの、、ボコられないの私...

とりあえずさっさと帰ろう。

私は袋をかばんの中に詰めると急いで校門を出た。