沙羅が真剣に聞いてきた質問に対して俺は深く頷いた。













沙羅「そうですか…その事については悠には言わない方がいいかもしれませんね。」













それについては俺も麗も同感だった。













悠は“それ”を知ってしまったらこの世に絶望してしまうような気がして…とても言えない。













兎に角、今は一刻も早く悠を進藤唯のもとから救い出さねばならない。













その為の作戦も必要不可欠だ。













沙羅「恐れ多いですが、先ずは、父さんたちの手助けをどの様に借りるかですね。」













これが、施設の見取り図です。













見学と偽った私の部下が施設への侵入を成功させました。











沙羅は、愛哀乱舞でよりすぐりのメンバーを鍛え上げその部隊は、ルーナセブンと呼ばれている。












月明かりのように行動する7人としてその名がつけられた。











主に潜入捜査をしたり、裏の世界で異分子が出たときの報告など…。











ルーナセブンの中には女もいて、ハニートラップの達人だ。












その気密性の高い部隊を動かしたと沙羅が言ったということは、












ここからは悠の奪還に向かって本格的に動くということに他ならない。