暴走族の姫 Ⅰ

優喜side



それから、傷の具合等が説明されて元々の栄養失調等も病院で改善していけるそうだ。







ガチャ






姉貴「なにしてんの?あなたたち。そんな暗い顔してもなにも始まらないでしょっ!」







説明室のドアを開けたのは、紛れもない姉貴だった。







そういえばここは姉貴の勤め先だっけ…。







優喜「姉貴…。」








沙羅は、姉貴に座ったまま会釈した。







姉貴「優喜…。あんたがそんなんでどうすんのよ。さっき、担当の先生に資料を貰って少し調べたんだけれど、悠ちゃんの病気はまだ治療できる段階だわ。まだ間に合うのよっ!」








姉貴の言う言葉に希望が芽生えた。







麗「どれくらい?どれくらい悠は生きれるの?」






麗は震える声でそう聞いた。







姉貴「このタイプの心臓病の治療して手術を受けた人の寿命は様々よ。


奇跡的に長く生きる人もいるし、2、3年しかもたない人も…。」