優喜side


沙羅「先生…。今までのお話からして、


悠ちゃんは元々の心臓病で、今回の件でさらに身体に負担をかけてしまったせいでこのままなにもしないでしておくと長くは生きれないと…。


そういうことですか?」





今、沙羅が言ったのは悠の手術前の検査で分かったことだそうだ。







沙羅は真剣に話を聞いていてくれているが、俺と麗はまともに聞ける状態ではなかった。







外科医「今の段階では何らかの心臓に疾患を抱えられていることは確かですが、詳細は後日…。


これから、検査を重ねて病気を特定し、治療法を練っていきましょう…。」








この話を聞いて、俺は混乱していた。







なに?このまま何もしなければ後数年で命を落とす?






悠が?






なんで?







外科医「心臓病などは、ストレスで悪化することが多々あります。


今後はストレスとなるものは出来るだけ避けていきましょう。」






ただ、目の前の医者の言っていることが耳に流れ込んでくる。







沙羅「分かりました…。」