「で、ここからが本題なんだけど。


その子を見たことがあるって言うのは、あるビデオの中でなのよ。


悪趣味なビデオを投稿している会員サイトがあってその案件で警察に私が協力しててね。



うちの病院に入院している患者さんも増えてるの。



その患者さんの容態は酷いものよ。



下の怪我と心の怪我が特にね。酷いの。



で、そのビデオに人気No.1で投稿されてるのが、



その子。



亜嵐 悠。



多分本名だと思う。



No.1って言うくらいだから、ビデオは数えきれないほど


撮られてる。



もう、インターネット上では、消えない存在よ。



いずれ、彼女に寄り添って暮らすのなら知っておいた方がいいと思って…。



その会員制のビデオサイトの運営は、ある社長がやってる。



ここに、一応URL書いておくから。



見たくなかったら見ないであげて。」





そう言って帰った姉貴の言葉が離れなかった。