コンコンコンッ




仮眠室のドアからノックがして、その後から「入りますね」と、沙蘭が入ってきた。




「ずっと、彼女の携帯から呼び出し音が鳴っていて、それで
蘭が今にもキレそうだったのでこちらへ持ってきたのですが…。
蘭は最近ずっと不機嫌ですし。」




「蘭の不機嫌な理由についてはあいつから話してくれるまで待つ。とにかく今は、その電話だ。」




俺はその電話をかけてきている奴が



こいつの助けてと言うその言葉の理由な気がしてならなかった。