暴走族の姫 Ⅰ

俺と麗は仮眠室に向かった。



麗「この子…。軽いよね。軽すぎるよね。」



そうだ。分かってる。麗は優しい。



麗はこの女が訳ありなのを知っていてつれてきたんだ。



ここにいるほんとんどのやつが、麗の手によって拾われてきた。



皆、大なり小なり何かしら抱えてるものがある。



“そういう子達の居場所になれたらいいよね。”



以前、麗がそう言っていたのを聞いたことがある。