暴走族の姫 Ⅰ

麗に担がれて階段を上ると両サイドに部屋がある廊下だった。


一番奥は、真ん中にも部屋があるようだ。


右奥の部屋の扉を開けると、



(え?あなた、)



そこにはソファー、キッチン、テレビ、等々生活できる


一式のものが置いてある部屋が広がっていた。



とても倉庫の中とは思えない。



そして、一人がけ用のソファーに座っているのは、



今日バイト前に会ったあの隣の部屋の住人であるあの男だった。