暴走族の姫 Ⅰ

「俺はCAPSGの人間だ。って言ってもわかんねぇだろ?」

















CAPSGとは、public公共 Agreement契 Security guard守衛 Country国
















謂わば、国と国を守ると契約した人間の事を言う。

















その仕事内容は極秘扱いで、話すことはできないと哀愛乱舞の幹部たちにはには伝えた。
















すると、それに関して全く聞く気はないと返事が帰ってきた。物分りのいいやつは嫌いじゃねぇ…。















そういうと、沙羅は当然ですみたいな顔しやがった…。















可愛いげのねぇ餓鬼だな。
















「いままで、俺はひたすらあちこち国に行っていて、やっと三ヶ月間の休みがもらえたとこだ…。」

















それで実家に久しぶりに帰ったらあんなことになっているしで、

















悠は…。苦しく辛い思いをしていた。

















「そんなに気に病む必要ない…。だって月冴は頑張ってた…。」
















突然、俺に声を掛けたのは蘭だった。

















まさか、年下に励まされるとは…。

















「ありがとな。今日のとこは呑もうぜ。悠は優喜とお楽しみ中なんだろ。」
















俺は内心ヤケ糞で、後で一人で静かに呑もうと思っていた貴重な名酒を、こいつらに振る舞った。
















俺は後で哀愛乱舞の人間がほとんど未成年だということを知った…。
















そして、この事は俺の墓場まで持っていこうと決めた…。
















「美味しいお酒ありがとうねぇ!つかっちゃん!」
















「うん。美味しかった…。ありがと。」

















なんというか、まぁ、いいかぁ。




















という気持ちになった。