暴走族の姫 Ⅰ

すこし不思議に思っていたのだが、



(「麗さん!お疲れっす!」
(「麗さん!お疲れ様です!」
(「お疲れです。また一緒に走らしてください!」



道々にいる人達から声をかけられている。



しかも敬語で。



麗と呼ばれているのは、やはり私を担いでいること男で…。



悠「麗っていうんだ。」



いい名前…。



そう思った。



麗「うん!僕、麗っていうんだ~!」



顔に似合わず格好いい名前。