【結衣said】


陸「これが、俺が女嫌いになった理由と洸龍に入った経緯」


陸は外の景色を見ながら言った


「…そっか。そういうことだったんだ」


私はそう答えた


陸「……えっ」


「なに?」


陸「……同情しないんだね」


「陸は同情されたかったの?」


陸「……いや、されたくない」


「でしょ?私も同情とかされたくないもん。だからしなかった」


私だってもし過去を話して同情されたらいや


「それより私と一緒で大丈夫?怖くない?」


陸、平気かな?


陸「大丈夫。結衣は平気」


陸、今私の事“結衣”って呼んだ?今まで“お前”だったのに


嬉しい!


もしかしたら少しずつ克服してるのかも


「陸、女嫌い、克服しよう」


陸「…は?なに急に」


陸はワケわかんないって顔をしていた


「私が平気になったんならきっと他の子の事も大丈夫になるよ。もちろんどれだけ時間かかってもいい、焦らないで陸のペースでやってこう。ほんとにダメな時は私やみんなを頼っていいから」


陸の女嫌いが直れば多分すごく前に進めると思う


でも、焦る必要はない時間かけても人を頼ってでもいいから


そう思いながら返事を待ってると


陸「…分かった。できるかわかんないけど、努力はする」


よかった。


ちょっとずつ前に進めるように頑張ろう。陸