闇を抱える蝶と光輝く龍

晴「だって家は組だし、お兄さんは銀龍総長だし、夢蝶の先代の理事長や咲哉先生と知り合いだし、さらに夢蝶幹部と幼なじみってすごいことだよ!」


確かに。改めて思うとすごいかも


類「あのー、結衣?とりあえず色々と聞きたいから説明できる?」


あ、そうだよね


「洸龍、ちょっと待ってて。みんなは私についてきて」


私は洸龍に話聞かれない程度に離れた


「えーと、何から話せば」


翔「じゃあここにいる理由から」


「うん。実は洸龍には夏休みは海に遊びに行くっていう恒例行事があってだから今回はここでやらない?って私が提案してここに来たの」


類「そっか。でも、夏休みはいつも僕たち一緒だったんだから連絡してくれてもよかったのに」


「ごめん。色々あって連絡できなくて」


翔「後、倉庫に来て報告してもらう約束も果たしてないよね?」


「それは、姫になってから洸龍がずっと一緒で一人になれる時間がなかったから倉庫に行けなくて」


翔「まぁ、当たり前と言えば当たり前か」


快「それより、姫の件はどういうことなんだよ?」


「それは、簡単に言うと、洸龍の倉庫に行った時に油断して拐われちゃって。で洸龍が助けてくれたの。で、その事で私が洸龍の姫だという噂がすぐに広まっちゃったから収まるまで姫になってほしいってお願いされて。まぁ、噂が収まるまでならいいかなって思って」


快「でも、幼なじみって偽る必要あるか?」


「私が夢蝶の総長だってみんな知らないの。そもそも夢蝶に入ってることさえ知らないから。だからとっさに出た言葉が幼なじみしかおもいつかなくて」


類「まぁ、でもいい人たちっぽいからいいけどね。どうせなら同盟組んで仲良くしとく?」


同盟…それだ!


「いいね!同盟組もうよ!そしたら仲間になるし、私も行き来しやすくなるし。ね?」


類「…僕、冗談のつもりだったんだけど」


翔「でも総長がそういうんだから従うしかありませんね」


雪「…組むしかない」


快「まぁ、いいか。正統派だし、結構強いって聞くしな」


私たちは同盟組むため洸龍のところに戻った