晴「…よく分かんないけど、いろいろあったんだね。でも、さすがにきーくんも無視したり冷たくしたりはしないから大丈夫だよ。元気だして!」


晴は笑顔で私の肩を優しく叩きながら言った


晴、多分励ましてくれてるんだよね?


「…うん。きっと大丈夫だよね。ありがとう晴!ちょっと元気出たかも」


晴「うん、やっぱりゆーちゃんには笑顔が似合うよ」


いつまでも落ち込んでちゃダメだ。早く切り替えないと


そのあとお迎えの時間になってみんな来たんだけど


「あれ?桐人がいない」


いつもならもう来てる時間なのに


舜「?桐人なら朝早くに理事長に呼ばれたから先に行くとメールがありました。皆さんには来てませんか?」


尚「僕は来たよ」


陸「…俺にも来た」


翔「俺にも来てて夢蝶の奴らに伝えるようにって言われた」


晴「あ!ホントだ。電源落としてたから気づかなかった」


もしかしたら私にも来てるかも


私もスマホを確認してみた


でも、


「……私には来てない」


何度見ても桐人からのメールはない


舜「結衣さんに送り忘れるなんて珍しいですね」


尚「確かに。いつもはちゃんと送るのに」


類「朝早すぎてうっかり忘れたのかもね」


みんなは忘れたと思ったみたいだけど私は違った


桐人はあえて私に送らなかった


『俺からはお前に極力関わらないようにするから』


昨日の言葉が蘇る


あれは本気だったんだ


晴「…まぁ、とりあえず僕たちも学校に行こう?また遅刻したら今度こそ咲哉さんになにされるか分からないし」


尚「そうだね。この前は言い訳できたけど今回は出来ないしね」


遅刻しないように私たちは早足で学校ヘ向かった