晴…


晴はいつ私を好きだったんだろう?


思えば会うといつも最初に挨拶してくれたのは晴だった


初めて会ったときも晴が一番最初に話しかけてくれたし


最近では抱き締められることも増えた気がする


どうしよう?考えれば考えるほど気になる


頭を悩ませていると


コンコン


ドアを叩く音が聞こえた


え?誰だろうこんな時間に


「はい、どちら様ですか?」


晴「……僕。晴だよ」


「晴!?」


私は驚きながらもドアを開けた


ガチャ


晴「ごめんね。夜遅くに突然来ちゃって」


「ううん。起きてたからいいんだけど、どうしたの?何かあった?」


晴「あの、さっきの事謝ろうと思って。急に叫んで暴れてごめんなさい」


晴はそう言って頭下げてきた


「晴、頭あげて。ビックリはしたけど誰かが怪我した訳じゃないし、誰も怒ってないと思うから。ね?」


そう言うと晴はゆっくり頭を上げた


晴「ありがとう。あ、でもゆーちゃんが好きなのは本当だよ。僕の過去聞いても幻滅しなかったのは女の子ではゆーちゃんが初めてだよ」


え?そうなの?


晴「僕ゆーちゃんに“晴を見捨てたり離れたりしない。一人じゃないよ”って言われたとき驚きと同時にすごく嬉しかったんだ。僕の事知っても嫌ったりしないで普通に接してくれる女の子もいるんだってはじめて知った。そんなゆーちゃんを僕はいつしか好きになったんだ」


そっか。晴も過去を話した後なんだ 


やっぱり尚と似てるな。ってそうじゃなくて


「晴、あの気持ちはすごく嬉しいんだけど私は晴とは―」


晴「それ以上は言わないで」


付き合えないを言う前に晴には遮られてしまった


晴「僕、諦めないから。今まではさりげなくしかアピールしなかったけどこれからはゆーちゃんでも分かるくらい大胆にアプローチしていくから。覚悟しててね?」


そう言うと晴は部屋へ帰ってしまった