闇を抱える蝶と光輝く龍

【陸said 】


はぁ…振られたか


まぁ、分かってたけど


結衣はいつも目で追ってたのは俺じゃなかった


俺にとっては初恋の相手だからどうにか振り向いてほしくて色々したつもりだったけど


あいつには敵わなかった


でも、これで俺も前に進める


俺はそう思いながら結衣に貸した本を開いたすると


ん?栞が二つ?


確か俺は一つしか挟んでなかったはず


俺は見覚えのない栞を手に取った


そこには文字が書かれていた


“陸、私との恋物語は終わっても陸の物語はまだ終わってないからハッピーエンドを迎えるかバッドエンド迎えるかは陸次第だよ
結衣”


結衣…


そうだ


初恋は実らなかったけど俺の物語は終わってない


俺は深呼吸をし気持ちを切り替えた


俺は俺らしく物語を進めよう


だから結衣も素直にあいつに思いを伝えなよ


【陸said end 】