闇を抱える蝶と光輝く龍

尚「僕、結衣ちゃんの事一人の女の子として好きなんだ。だから、付き合ってほしい」


…え!?


好きってそっちの好きだったの?


いきなりの事に私は顔が真っ赤になった


「え、えっと…いつから?」


色々と聞きたいけどそこが一番気になる


尚「僕の過去を聞いてくれた後かな?」


過去を聞いた後?


尚「僕、実は最初の頃は結衣ちゃんの事少し疑ってたんだ。他の子と違うけど過去を聞けば同じなんじゃないかって。でも、姫になってからも過去を聞いてこないし下っ端の子とも仲良くしてくれてるのを見てあ、この子なら話しても大丈夫かもって思って話したんだ」


そうだったんだ。なんで急に話したか気にはなってたけどそういう理由だったんだ


尚「気休めの言葉が返ってきてもいいって思って話したのに、返ってきた言葉は“尚ってバカだね”なんだからビックリしたよ。でもその後言ってくれた言葉が嬉しくて今までの重りみたいなのが消えていった。それと同時に結衣ちゃんに恋しちゃったんだ。そう自覚した後は僕からもアプローチしてみたけど、なかなか気づかないから気持ちを伝えるなら今しかないと思ったんだ。」


すると尚は一呼吸おいてから言葉を続けた


尚「喧嘩は結衣ちゃんよりも弱いし男らしくないけど結衣ちゃんが好きな気持ちは誰にも負けてないと思う。だから付き合ってほしい」


尚の目は真剣だし本気なのもわかる。でも、私は…