プルルルル プルルガチャ


葵『結衣?どうした?電話なんて珍しいな』


「葵さん。私ずっと言ってなかったことがあるんだ」


葵『言ってなかったこと?』


「…陽菜姉さんのこと」


葵『……陽菜のこと?』


少し声が低くなった


「あの時のこと私ずっと後悔してた。舞の時にもう誰も死なせないって誓ったはずなのに…結局あの時もなにも出来ずに陽菜姉さんも死なせてしまった。その事をいままで…ううん、今もずっと後悔してる」


そう話すと葵さんはため息をついてから


葵『結衣、あれはお前のせいじゃない。二人だけにさせた俺たちが悪かったんだ。結衣が強いからって完全に油断してたんだ。だからお前が悔やむ必要はない。それと、ひとつ勘違いしてる』



「勘違い?何を?」


葵『電話だと長くなるから今から俺らの代の幹部クラスのやつら連れて倉庫に行くからそこで待ってろ』


「え!?ちょっと葵さ…」ツー ツー


って切られたし


翔「葵さん何だって?」


「電話だと長くなるから今からこっちに来るって先代の幹部クラスを連れて」


類「先代が来るの?ヤバいじゃん。早く下も片付けないと」


快「だな。俺下の奴ら起こして片付けてくる」


類と快はすぐ下に降りていった


翔「雪、金宮ホテルからシェフ何人か借りれないか連絡してくれ。先代はパーティー好きだから絶対パーティー開かされるだろうからな」


雪「…分かった」


翔「俺と洸龍は飾りつけをやり直すぞ」


洸龍「「「おう!」」」


「あ、でも今日は―」


バタン


って誰も聞いてない…


桐 舜「「でも今日はなに(なんですか)?」」


「え!?桐人、舜も残ってたの?」


桐「あぁ。急遽決まったことだから理事長だってパーティーの期待はしてねぇと思う」


舜「そもそも今回は結衣さんの過去のことについて話すために来るんですからパーティーの準備の必要はないかと」


よかった。まともな人が二人いた


「そうだよね。私もそれ言おうとしたんだけど、その前にみんな張り切って出てちゃったし…」


桐「まぁ、いいだろ。もしかしたら、話し終わったあとパーティーするかもしれねぇしな」


舜「そうですね。楽しそうに準備してますしやらせてあげましょう」


私たちは先代が来るまでみんなを見守っていた