「これが私のもう一つの過去。長々と話しちゃってごめんね」


みんなを見ると涙流していたり俯いていたりしていてすごく暗い雰囲気になってしまった


桐「ありがとな。話してくれて」


それを吹き飛ばすように桐人が優しく言った


「ううん。そろそろ話そうかなって思ってたし、舞との事も私から話せなかったから今度は私から話そうって決めてたし」


類「あのさ、話折るようで悪いんだけどこのこと葵さん達は知ってるの?結衣がその事で苦しんでるって」


「知らないと思う。その事で苦しんでるって話しはしてないし、陽菜姉さんの話はタブーになったから」


わざわざ思い出させて悲しい顔させるのも嫌だったしね


快「じゃあ、伝えた方がよくね?」


え?


「なんで?こんな話したって葵さんに悲しい思いさせるだけだよ」


快「でも、このまま結衣が苦しい思いする方が俺はヤダ」


雪「…それにもしかしたら陽菜さんの真相も教えてくれるかもしれない」


そっか。確かにそうかも


陽菜姉さんが死んでしまったとしても理由は違ったかもしれないし


「…そうだね。今伝える」


私は葵さんに電話を掛けた