陽「えー!なんで!?夢蝶良いところだよ。毎日楽しいよ」


暁「居場所探してるなら、夢蝶を居場所にすればいいじゃん」


咲「せっかく葵が連れてきてくれたんだから恩を仇で返すなんてことするなよ」


三人が私を引き留めてきた


色々と誤解してるな


「まず、連れてきてくれたんじゃなくて強引に連行されたの。それに居場所なんて探してない。それから楽しいとか良いところかどうかなんて関係ない」


一気に言うと


葵「…なにもそんな言い方しなくてもいいだろ。それにお前居場所探してる?って聞いたらそうだって言ったじゃねえか」


「言ってない。あんたが“君の目光を写してないしなんか闇をさまよっている感じかする”ってワケわかんないこと言ったから早く終わらせようとして“仮にあんたのいう通りだったらなに?”って言っただけ。そしたら“居場所を作ってやる”って言っていきなり腕つかんできたじゃん」


葵「そうだったか?まぁ、理由はなんでもいいから入ってよ。な!」


「いや。私暴走族に入る気ないから」


陽「あ、じゃあせめて私と友達になって!」


「…え?」


何でいきなりそうなんの?


陽「私ね、夢蝶の姫って立場だからみんなに妬まれて友達がいないの。だから同姓の友達ほしくて。結衣ちゃんと友達になれたらいいなって思ったんだけど…ダメ?」


この人友達がいないんだ。私と一緒だ


「…いいよ。それくらいなら」


なんか未来の私に見えて気づいたらそう言ってた


陽「ほんと!?やったー!これからよろしくね。結衣ちゃん」


理由は違うけどひとりぼっちの寂しさを知っている友だちが出来たみたいで少し嬉しかった