強引に連れてかれて着いたのは


「なに…ここ…」


すごくでかい倉庫だった


葵「ここは、お前のこれからの居場所だ」


葵という男はためらいなくドアを開けた


下1「あ、葵!お疲れ」


するとすぐそばにいた男の人が葵に声かけてた


葵「おう!お疲れ!」


葵は返事しながら私を強引に倉庫に入れた


下2「葵、その女の子は?」


下3「まさか…浮気!?」


下4「いや、二人目の姫だったり…」


なんかすごい言われようだけど


本当に総長なの?


葵「お前らなー、勝手に決めつけるな。こいつは姫じゃなくて次期幹部候補だ。そもそも俺は陽菜(ひな)一筋だからな!」


そう言うと葵は私を引っ張りながら二階の部屋のドアを開けた


葵「よう!お前ら!」


元気よく葵が声かけると


?「葵!帰ってくるの遅かったじゃねえか」


?「お帰り!葵」


?「もう帰るのおせーから待ちくたびれたぞ」


そこにいたのは二人の男性と一人の女性


私はそーっと顔を出すと


?「あ、葵、その女はなんだ?」


?「見るからに中学生だけど。葵の妹?」


?「え?葵の妹?妹なんていないはずだけど」


三人は私を見て驚いていた


葵「妹じゃねぇよ。パトロールの時に拾った。結構強かったし、居場所探していたから」


?「そうなのか?ビックリした。浮気したのかと思った」


?「へぇ。葵が認めるほど強いんだ」


?「かわいいー!ねえねえ、名前なんていうの?」


葵「あ、そういえば俺も聞いてねーな。名前は?」


今さらかよ


「…三国…結衣」


?「結衣ちゃんかー。かわいい名前だね。私は陽菜。夢蝶の姫だよ。よろしくね」


女性…陽菜さんは笑顔で言った


?「俺は咲哉。夢蝶の副総長だ。よろしくな」


?「俺は幹部の暁斗(あきと)。よろしく」


続いて他の二人も自己紹介した


咲「で、葵。何でこいつをわざわざ幹部室に連れてきたんだ?」


なんか私そっちのけで話進んでるけど…


葵「あぁ。それは結衣を次期幹部候補にしようと思ってお前らに紹介しに来た」


すると一旦固まった


咲「お前、正気か?」


暁「いくらなんでもそれは難しいだろ。体細すぎるし、女の子だし」


陽「そうだよー。せめて下っ端にしたら?」


そろそろ黙ってるのが限界


「あの!私幹部候補になる気も夢蝶に入る気もないので。帰ります」