夜暴れるようになって少したった頃


いつものように不良を殴っていると


?「へぇー。君すごいね。女の子なのにあんなに強く殴れるなんて」


いきなり声かけられ振り向くと高校生くらいの男の人が立っていた


「…あんた誰?私になんか用?」


?「おれは夢蝶っていう暴走族の総長している葵だ。特に用はない。たまたま喧嘩の音が聞こえたから見に来ただけ」


「なら、早く視界から消えて。じゃないと殴るよ」


葵「ハハッ。強気だね。でも、俺はそんな簡単に殴れないよ」


私はその言い方にムカついて殴ろうとしたけど


パシッ


受け止められた


葵「ほら、言った通りだろ?でも、思ったよりパンチ重いな。なんか習ってたのか?」


「あんたに関係ないでしょ。離してよ」


離そうともがいていると


葵「君、居場所探してるだろ?」


「は?」


なにいきなり


葵「君の目光を写してないしなんか闇をさまよっている感じかする。俺そういうやつら何人も見てきたからわかるんだ」


「仮にあんたのいう通りだったらなに?」


葵「もし、そうなら俺が君の居場所を作ってやる」


こいつなにいってんだ?


「そんなことできるわけないじゃん」


葵「できるんだよ。とりあえず着いてこい」


私の返答も聞かず葵という男は私の腕をつかみ歩き出した


「おい、離せ。お前についていく気はない」


そう言ってもお構いなしに男は歩き続けた