―翌日―

授業が終わり私は帰りの支度をしていた


実は二人には放課後屋上に来るように連絡しておいた


よし!しっかりけじめつけなきゃね


私は屋上に向かった


ギィ…


佳「あ!結衣、遅いよー。すごく待ったんだから」


真「まあまあ。佳奈ちゃん。結衣だって急いできたんだろうからあまり責めないであげて」


今日で二人とはバイバイだ


「ごめんね。待たせて。実は二人に話があるんだ」


真「話?」


佳「どうしたの?改まって」


私は深呼吸して二人を見つめた


「真…別れよう。そして佳奈とは絶交だよ」


そう言うと二人とも目を見開いていた


佳「結衣?なんの冗談?」


真「別れるなんてうそだろ。結衣」


結構慌てている様子だ


「嘘でも冗談でもないよ。私は本気だよ」


佳「どうして?何で?私たちずっと親友でいようって約束したのに」


それを破ったのは佳奈でしょ?


真「結衣、なんか悪いことしたのかな?それなら謝るよ。嫌なところあったら直すから。もう一回考え直してよ」


直す気なんてないくせに


「私聞いてたんだ。昨日、放課後の二人の会話」


すると二人とも驚いていた


佳「昨日って…まさかあの会話を?」


真「…聞かれてたんだ」


気づいてなかったよね。隠れてたしね


「真は私のこと遊び相手としてしか見てないし、佳奈は私の情報を真に流した上に真と本気で付き合ってるんでしょ?そんな二人と一緒にいたくないし関係を続けようとも思わない」


そう言うと


佳「なーんだ。バレちゃったんだ。じゃあ、しょうがないね」


今まで聞いたことない低い声で佳奈は言った


真「あーあ。残念だな。ヤれるの楽しみだったのに」


真は笑顔でそんなことを言った


二人とも悪いと思ってないの?


真「いいよ。別れてあげる。でも、その代わり今日ヤらせてよ。かなり我慢したしいいよね?」


この男狂ってる


「そんなことするわけないでしょ?あんたとなんてお断りよ!」


バチン!


…あ


怒りに任せて真の頬を思いっきり叩いてしまった


真「…イッテェ。はぁ。もういいよ。こんな暴力女となんてヤっても多分気持ちよくないだろうし」


そう言って真は屋上を出ていった


佳「結衣、人の彼氏を叩いた罪は重いから覚悟しててね」


佳奈は私を睨んで屋上を出ていった


これでいいんだよね。大丈夫だ


でも悲劇はこれで終わらなかった