闇を抱える蝶と光輝く龍

―――――――――――――――――

私が三国家に来てしばらくたったころ


私は小学六年生になった


「おはよー!お父さん、お母さん、慶にぃ」


この頃私は三国家のみんなのお陰で元気を取り戻し普通に生活を送れるようになった


食事以外は


桜「あ、おはよー。結衣」


賢「結衣ー!今日もかわいいね」


慶「結衣!今日はお兄ちゃんと一緒に遊ぼう!」


桜「ふふっ、二人とも本当に結衣が好きね」


毎日楽しくてあの時家出してよかったって思った


そんなある日


学校で下駄箱に靴を入れようとしたら中に紙が一枚入っていた


「なんだろう?」


中を見ると


_________________

結衣ちゃん。話があるので放課後教室に残ってください。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

と書いてあった


これって呼び出し?


それに名前ないから誰だか分からないし


でも、話あるみたいだから無視するわけにはいかないよね


私は紙をポケットに入れて放課後教室で待つことにした


放課後になり一人で残っていると


?「結衣ちゃん!待たせてごめんなさい!」


教室に来たのは学校一イケメンと言われていた真(しん)くんだった


クラスは一緒になったことないけど友達がかっこいいって騒いでいたし、噂でも告白されまくってるけどいつも断っているらしい。理由は好きな子がいるから


「もしかして、この紙かいたの真くん?」


真「そうです。あ、名前書いてなくてすいません。忘れてました」


真くんは緊張してるのか敬語だった


「あの、敬語じゃなくていいよ。同い年だし」


真「そ、そうだね。ごめん。緊張するとつい…」


少し照れたように言った


「それで話ってなに?」


何かしたかな?


真「あの僕…ゆ、結衣ちゃんのことが好きです!なので、僕と付き合ってくれませんか?」


「…え!?」


嘘!?あの真くんが!


私のことが好き!?


なんで?っていうかいつから?


クラスは一緒になったことないし


委員会もクラブも違った


接点なんてなかったのになんで


真「実は、結衣ちゃんがいじめられた子を助けたり困ってる子の力になっている姿を見て、すごくかっこよく見えたんだ。それで、気づいたらずっと結衣ちゃんのことを目で追ってたんだ」


そうだったんだ。知らなかった