ー30分後ー


桐「着いたぞ」


桐人に言われてバイクから降り、目の前を見ると


え?ここが倉庫なの?


でかくない?それに意外と綺麗


まぁ、夢蝶よりは小さいけど


舜「とりあえず、入りましょう」


舜が倉庫のシャッターを開けた


下1「あ、幹部の皆さん!お疲れ様です!」


下っ端全員『お疲れ様です!』


皆が入ると下っ端が全員お辞儀をした


わお!みんな息ピッタリ


晴「ヤッホー!」


尚「みんな元気ー?」


舜「ご苦労様です」


桐 陸「……」


桐人と陸挨拶くらいしようよ


心の中でそう思いながら中に入ると


カラフルな頭がいっぱいだ


下1「総長、その人は?」


するとその中の一人が私を見ながら言った


桐「こいつは俺らの友達だ」


桐人がそう言うと下っ端はきょとんとした目をした


え?どうしたの?


桐人はそんなの気にも留めず幹部室に向かった


尚「結衣ちゃん?早く幹部室に入ろう?」


「え?でも、私は洸龍じゃ─」


晴「だから、友達なら大丈夫だって」


晴斗と尚斗に押されながら私は幹部室に入った


中にはスイートルームなテーブルと二人用ソファーが三つあり、横には冷蔵庫があった


もしかして、みんな金持ち?


あまりの驚きに固まっていると


桐「何突っ立ってんの?お前も座れ」


座れと言われてもどこに座ればいいの?


見ると空いてるのは桐人の横だけだった


おそるおそる私は桐人の横にちょこんと座った


舜「結衣さん。なにか飲みますか?」


舜が私に聞いてきた


「じゃあ、水で」


尚「えー?また結衣ちゃん水?他にもあるよ?」


「ううん。水がいいの」


舜「まぁ。結衣さんがそれでいいならいいんですが。はい、どうぞ」


舜は水を持ってきてくれた


晴「ねぇ!尚、ゆーちゃん。ゲームやろう」


晴斗が元気よく言った


ゆーちゃんって誰のことだろう?


尚「いいね!結衣ちゃんもやるよね?」


「え?私も?」


晴「今言ったでしょ?ゆーちゃんもやろうって」


「え?ゆーちゃんって私のこと?」


さっきまで名前普通に呼んでたよね?


尚「晴は親しいお友だちと思った相手には名前の頭文字を伸ばして呼ぶんだ。例えば、陸ならりーくん、舜ならしーくんみたいな感じで」


晴「だから結衣ちゃんはゆーちゃん」


なるほど。なんか可愛いし、親近感もあっていいかも


尚「あ、結衣ちゃん。もしよかったら僕らのこと晴、尚って呼んでもらえる?」


晴「みんなもそう呼んでるし、いいでしょ?」


「あ、うん分かった」


そう言うと


二人は満面の笑みを見せてゲームの準備をし始めた


二人の笑顔可愛い!


晴「よし、やろう」


舜はなにやらパソコンで調べてるし、陸は寝てるし、桐人は雑誌を見ていた


結局三人でゲームをすることになった