闇を抱える蝶と光輝く龍

ほんとすごくきれいだな


みんなよりすこし後ろで景色を見ていたら


ズキッ


うっ…まただ…


『…そっか。そういうことだったんだ』


『……えっ』


『なに?』


『……同情しないんだね』


『陸は同情されたかったの?」


『……いや、されたくない』


これって結衣と陸くんだ


話からして過去聞いた後くらいかな


映像はそこだけだったみんなは景色見て気づいてないみたい


桐「あ、結衣なんか見えたか?」


「うん。陸くんが同情しない結衣に驚いてたところだった」


桐「陸、事実か?」


陸「…うん。過去話した後の事だけど」


晴「って事はまた記憶の欠片増えたね」


尚「うん。順調に進んでるね」


翔「他にいるか?結衣とどっか行ったってやつ」


晴「あ!尚あれも言った方がいいのかな?」


尚「あれ?…あぁ、そうだね。記憶には残るかも」


桐「ん?晴なんか思い当たることがあるのか?」


晴「僕が急に元気なくしたときがあったでしょ?」


桐「あぁ。お兄さんが来たときか?」


晴「あれ?僕兄さんが来たこと話したっけ?」


尚「いや、元気なくなった理由は話してないと思うけど。僕も話してないし」


桐「あぁ。それは結衣から聞いたんだ。見てたみたいだから」


晴「なるほど。でその会った場所がこのホテルの庭なんだ。だからそこにも行ってみた方がいいかなって」


桐「庭か。そうだな可能性があるなら行った方がいいかもな」


類「じゃあ。行ってみよー!」


結衣たちは庭に行くことになった


晴「確かここら辺だった気がする」


庭に到着すると


ズキッ


あ…きた…


『も、もしかしてあなたはあ…もごもご!』


『ごめん、結衣。晴斗は俺があそこに入ってたの知らないからまだ言わないでね?』


これは結衣と…知らないひとだな


さっき言ってたお兄さんかな?


桐「結衣、大丈夫か?」


「うん。結衣と多分お兄さんと話してたけど…」


晴「どんな話してた?」


「えーっと、なんか結衣は晴くんのお兄さんの秘密?みたいのを知ってるみたいでそれを言わないでって話してた」


晴「秘密?それってなんだろう?」


尚「わかんない。でも、言わなかったってことは知らなくて良いことなのかもしれないよ?」


桐「…。その事はまたあとで。それよりそろそろ海に行くか?」


翔「そうだな。大体回ったし日が落ちる前に行こうぜ」


快「やっと海かー!待ちくたびれだぜ」


雪「…遊びにきたわけじゃないから」


快「そんくらいわかってるって!」


類「とか言いつつ絶対遊ぶ気だよね」


快「ば、バカ!そ、そんなわけないだろ」


雪「…噛んでるし。図星だね」


そんな会話を聞きながら海へやって来た