みんなに騒がれながらもなんとか教室についた


はぁー。なんかここまで来るだけで疲れたな


そう思っていたら


ズキッ


あっ…きた…


『ごめんね。結衣ちゃん。迷惑かけて』


『僕達もあれがヤダからたまにわざと遅刻したりしてるんだけどなかなか収まらないんだよね』


『ほんとにいい迷惑ですね』


『あぁ。朝から萎える』


『……ウザイ』



これは学校の記憶?


晴「ゆーちゃん?どうしたの?」


黙ってた結衣を不思議に思ったのか晴くんが顔を覗き込んできた


「晴くん。結衣と初めて会ったときは普通に名前で呼んでた?」


晴「え!?確かに初めはそうだったけど。もしかしてまた頭の中に映像が流れたの?」


「うん。教室に入ったときにまたズキッてなって」


晴「ホントに?きーくん!また記憶が流れたって」


桐「聞いてたから分かってるよ」


尚「どんな内容だった?」


「えーっと、みんなにキャーキャー言われて嫌だなって話だった」


晴「それってゆーちゃんと登校し始めて少ししてからの出来事だよね」


やっぱりこれも記憶の一部なんだ


陸「…盛り上がっているところ悪いけど理事長に結衣が学校に来たら理事長室に連れてくるように言われてなかったっけ?」


陸くんが静かにそう言った


桐「そういえば、そんなこと言われてたな」


舜「そうですね。時間まだありますし、行きますか」


晴尚「「行こ行こー」」


みんなにそう言われ結衣たちは理事長室に向かった


コンコン


桐「失礼します。理事長、結衣を連れて来ました」


桐人くん続き中に入ると


葵「結衣、学校来れるようになったんだな。体調は大丈夫か?」


「あ、はい。ご心配をかけてすみませんでした。理事長」


結衣はそう言い頭を下げた


葵「結衣、俺の事は葵さんでいいよ。今までそう呼んでたから理事長だとなんか違和感があるんだ」


「あ、分かりました。葵さん」


結衣がそう言ったら葵さんは微笑んだ


葵「そうだ。今から咲哉も呼ぶから少し待ってろ」


そう言うと葵さんは機械みたいなのを操作し始めた


ピンポンパンポーン


『えー、咲哉先生、咲哉先生。今から20秒以内に理事長室に来て下さい。さもないと…フフッ』


ブチッ


なんかいまの言い方前にも聞いた気が


葵「10、9、8、7、6、5、4、3、2、い」


バンッ!


咲「葵!お前な!いい加減にしろよ!職員室からここまで来るのかなりきついんだからな!」