闇を抱える蝶と光輝く龍

【桐人said】

今は結衣の復活パーティー中


俺も下っ端達に混ざり色々な話しに花を咲かせていた


ふと上を見ると結衣が一人でみんなを眺めていた


結衣、楽しんでねぇのかな?


不思議に思い俺は結衣のところに行った


「結衣、楽しんでるか?」


俺がそう聞くと


結「うん!楽しいよ。みんな笑顔で話してくれるし、面白い話ばかりで話題が尽きないから楽しい」


よかった楽しんでるみたいだな


「そうか。結衣が楽しいならやってよかった」


結衣はテーブルにあった飲み物を飲んだ後なんかぼーっとしてた


桐「結衣?」


俺が声を掛けると


結「きーりとくん!」


ギュッ


いきなり結衣は俺に抱きついてきた


「ゆ、結衣!?どうしたんだ?」


いつもの結衣なら自分から抱きついたりはしてこない


結「なんかー抱きつきたくなった!」


はぁ!?なんだそれは


結衣を見ると顔は赤いし口調もいつもと違う


まさか…


俺はなんとか動いて結衣の飲んだコップを見た


やっぱり。これ酒じゃねぇか


もしかして結衣って酒に弱いのか?


それなら結衣が顔赤いのも少し口調がおかしいのも説明がつく


しかし…


この体制はヤバイ


「結衣!悪いが離してくれないか?」


結「嫌だ!このままがいい!」


いやそれはさすがに俺が無理だ


なんとか剥がそうとしてると


晴「あーー!きーくんとゆーちゃんが抱き合ってる‼」


晴が俺たちを指さして叫んだ


あいつ余計なことを


尚「ほんとだー。ずるいよ桐人!」


陸「…抜け駆けとかあり得ない」


舜「別になにしてもいいですが場所は考えてください」


それぞれ言いながら上に上がってきた


ってそんな事よりどうにかしないと


「お前らグチグチ言う前に助けろよ。こっちは困ってんだ」


するとみんなは訳が分からないという顔をした


晴「きーくんから抱きついたんじゃないの?」


尚「だって結衣ちゃんから抱きつくわけないし」


陸「…結衣から抱きつくとは考えにくい」


まぁ、勘違いしてると思ったけどな