桐「じゃあ、俺たちも倉庫行くか」


倉庫か…


やっぱり怖いな


でも前の結衣はよく行ってたみたいだから


大丈夫…だよね


晴「あ、ゆーちゃん誰のに乗る?」


「…え?」


晴「バイク。誰の後ろに乗る?」


誰のに乗る?って聞かれても


「…誰が一番安全運転するの?」


そう聞くと一瞬固まり


その後


洸龍「アハハハハハハハ!」


笑いだした


え?今笑う要素あった?


晴「誰が一番安全運転?って…」


尚「そもそも暴走族は安全運転なんかしないよ」


舜「どれに乗ってもスピードは速いと思いますよ」


陸「…まさかそんなこと言うとは思わなかった」


桐「やっぱ結衣は面白いな」


みんなひどいよ。結衣、結構真面目に聞いたのに…


尚「まぁ、強いて言うなら晴じゃない?幹部の中で一番遅く入ったのは晴だからね」


晴くんが一番遅いんだ。てっきり陸くんかと思った


「…じゃあ、晴くん。お願いしてもいい?」


晴「うん!もちろん!」


結衣は晴くんの後ろに乗ろうとしたんだけど


あれ?乗れない


どうやって乗ればいいんだろう?


晴「ゆーちゃん、もしかして乗れないの?」


「ご、ごめん。位置が高くて…」


どうにか頑張って乗ろうとしたら


ヒョイッ


え?


いつのまにか中に浮いていて


ストッ



後ろに乗せられていた


晴「よし!これでOKだね!」


もしかして晴くんが乗せてくれたのかな?


晴「ゆーちゃん。ヘルメット被ってね」


晴くんはそう言いヘルメットを渡してくれた


「う、うん」


まだ理解しきれてないままヘルメット被った


桐「じゃあ、行くぞ」


桐人くんの声と共に一斉にエンジンを入れて


桐人くんを先頭に走り出した


晴くんは結衣を気遣ってくれてるのかみんなより遅めに走ってくれた


やっぱり晴くんは優しいね