ビュン!


私はみんなの目にも止まらぬ速さで手すりから飛び降り


桐人のところへ一目散に走った


桜「じゃあね?桐人くん?」


お願い!間に合って!


私はお母さんが撃つ寸前で桐人の前にたった


パンッ


はぁ…はぁ…


間に…合った…


私のお腹から血が流れていた


桐「ゆ…い…?」


桐人…よかった…生きてた


桐「結衣!なんで庇ったんだよ!お前を助けるために来たのに…」


「桐人、話はあとでね?私は今やらなきゃいけないことがあるから」


すると私はあいつのところへ素早く距離を詰めて


さよなら。相原組


バキ

バコッ

ドカッ

ドコッ

ボコッ

グシャッ


今変な音したけど私は気にせず殴り続けた

気を失ったことを確認するとあいつが持っていた拳銃を遠くに投げた


そして今度は放心しているお母さんのところに行き


「お母さん。私はみんなを殺そうとしたお母さんの事今は許せない。けど、 お母さんには感謝もしてるよ。私を生んでくれて、慶にぃたちに会わせてくれて、育ててくれて、夢蝶や洸龍に会わせてくれてありがとう」


お母さんが私を生んでくれて


あの家にいたから抜け出して慶にぃに会って三国家で過ごすことになって


夜の街に出るようになって夢蝶に会って


お母さんが黒潮学園に転入させたから洸龍に会えた


お母さん。あの頃のお母さんは大好きだったよ


するとお母さんは拳銃を落とし泣き叫んだ


クラっ


あ、ヤバい。


そういえば私撃たれてたんだね


さっきまで痛みなんて忘れていた


倒れそうな私を桐人は抱き抱えてくれた


桐「結衣!死ぬな!お前が死んだら俺たちは、俺は…どうすればいいんだよ!」


桐人…そんな顔しないで


「きり、と。わた…しを……なか…まに……して…くれて……あり…がと……。だい…すき……だよ」


あぁ。ダメだ。もう意識が持たない


私はここで意識を手放した