お母さんが冷たい声で言った


桜「結衣にあれこれ言ったところでどうせここでみんな死ぬんだから無駄な時間とらせないでよね」


もう目の前にいるお母さんは私が知っているお母さんではなかった


もう、あの頃には戻れないのかな


お母さんは周りを見渡した


桜「賢人さんは一応ずっと一緒にいてくれたよしみとして最後に殺すわ。さて、誰を最初にしようかな？」


お母さんは楽しそうに言いながら一人一人の顔を見た


絶対誰も殺させない


みんなは私が守る


お母さんは桐人の前で目を止めた


もしかして桐人にするつもり！？


桜「あなたを最初にするわ。一ノ瀬桐人くん？」


お母さんはそう言いながら桐人に銃を向けた


「桐人！」


わたしは桐人に向かって叫んだ


桐「大丈夫だ。訓練はしてきたから」


訓練って弾を避ける？


私が考えると同時に


ﾊﾟﾝｯ


銃声が響いた


桐人は避けようとしたが


ﾂﾙｯ


床に落ちていた拳銃に足をとられ


桐「うっ！」


腕を撃たれた


舜「桐人！」


晴「きーくん！」


尚「桐人！？」


陸「…桐人…！？」


洸龍のみんなが駆け寄ろうとするけど


桜「動かないで！動いたらあなたたちを先に殺すわよ」


ダメだ。他のみんなも動けないし、次撃たれたら確実に桐人が死んじゃう！


階段を降りても間に合わない


こうなったら、