もうこれ以上みんなを傷つけるわけにはいかない


お願いだからこのまま帰って


そう願っていると


桐「そんなことできるわけねぇだろ!」


桐人が倉庫に響くくらいの声で言った


桐「俺は、お前に初めてあったとき、瞳が真っ黒で光を写してなかったのを見てお前を守りたいって闇から救いたいって思った。今もそれは変わらない」


桐人、初めから気づいてたの?私に闇があること


桐「結衣、過去のことは全部翔から聞いた。もう一人で抱え込まなくていい。これからは俺らも一緒に抱えていくから」


翔、話してくれたんだ。


桐人は一呼吸置いてから私を真っ直ぐ見た


桐「俺はお前を絶対一人にしない」


桐人…


舜「桐人の言うとおりですよ。結衣さんは僕たちの仲間で大切な存在です」

舜「僕たちはいつでもあなたの味方です」


舜…


晴「ゆーちゃん大丈夫だよ。ゆーちゃんが僕に一人じゃない、見捨てられたり離れたりしない仲間がいるって言ったように僕たちも離れたりしないから」


晴「僕たちはいなくなったりしないよ」


晴…


尚「結衣ちゃん、結衣ちゃんが犠牲になる必要はないんだよ。結衣ちゃんは何も悪くないんだから。これからはみんなで過去を乗り越えていこう」


尚「僕たちは仲間なんだから」


尚…


陸「…結衣は俺に前へ進むことと仲間を頼ることを教えてくれた。焦らずに自分のペースでいいからって、仲間を頼ってもいいって言ってくれた。だから、今度は俺が言うよ」


陸「…俺たちを頼って」


陸…


私はみんなにひどいこと言って突き放したのに


どうしてそんな優しい言葉をくれるの?


洸龍は優しすぎるよ