俺は拳を強く握った


「そんなことできるわけねぇだろ!」


俺は気づけばそう言っていた


「俺は、お前に初めてあったとき、瞳が真っ黒で光を写してなかったのを見てお前を守りたいって闇から救いたいって思った。それは今も変わらない」


結衣はなぜか驚いた顔をしていた


俺はその後も言葉を続けた


「結衣、過去のことは全部翔から聞いた。もう一人で抱え込まなくていい。これからは俺らも一緒に抱えていくから」


俺は一呼吸置き


真っ直ぐ結衣を見つめて言った


「俺はお前を絶対に一人にしない」


そう言うと



舜「桐人の言うとおりですよ。結衣さんは僕たちの仲間で大切な存在です」


舜「僕たちはいつでもあなたの味方です」



晴「ゆーちゃん大丈夫だよ。ゆーちゃんが僕に一人じゃない、見捨てられたり離れたりしない仲間がいるって言ったように。僕たちも絶対離れないから」


晴「僕たちはいなくなったりしないよ」


尚「結衣ちゃん、結衣ちゃんが犠牲になる必要はないんだよ。結衣ちゃんは何も悪くないんだから。これからはみんなで過去を乗り越えていこう」


尚「僕たちは仲間なんだから」


陸「…結衣は俺に前へ進むことと仲間を頼ることを教えてくれた。焦らずに自分のペースでいいからって、仲間を頼ってもいいって言ってくれた。だから、今度は俺が言うよ」


陸「…俺たちを頼って」


次々とみんなが結衣に声を掛けた


翔「結衣、みんな君を必要としてるんだよ」


類「そうだよ。結衣がいないとみんなダメになっちゃうよ」


快「そうだな。結衣がいなきゃ俺らの族はまとまらないしな」


雪「…結衣がいないと困る」


夢蝶の奴等も結衣に声を掛けた


慶「結衣、もう解放されてもいいと思うぞ」


慶さんもそう言った


結衣、みんなの思い届いたか?


すると結衣は涙を流した


結「み、みんな…っく…ありがと…うぅー」


泣きながらそう言った


桜「茶番は終わったかしら?」