闇を抱える蝶と光輝く龍


目覚めたのはそれから2日後だった


結「…ん。あれ?私どうして部屋に?」


父「やっと起きたか」


結「お父さん。舞のお母さんは?」


父「…あの女なら消した」


結「…消した?どういう意味なの?」


父「そうか。結衣にはまだ分からないか。まぁ、いい。いつか分かるだろ」


するとお父さんは部屋を出ていった


どうなったんだろう?いつか分かるのかな?


意味が分からないまま数日経ったある日


私は黒い人たちの話を聞いてしまった


黒1「しかし、組長も大胆なことしたな。ガキを殺すなんて」


黒2「あぁ。お嬢のためとはいえあそこまでするなんて俺ならできないな。さすが組長だよな」


黒1「それからあのガキの親も殺したんだろ?まぁ、あの親は自業自得だけどな。お嬢を殺そうとしたんだから」


黒2「だよな。身の程知らずもいるもんだな」


黒い服の人たちはそう言ながらどこかに行った


今のどういう事?


舞を殺すように仕向けたのはお父さん?


しかも舞のお母さんも殺したの?


ひどい…


お父さんは私から大切な人を奪ったんだ


もう…こんな家嫌だ


私はお父さんに気づかれないように必要なものを鞄にいれて


お父さんがいない日を狙って家を出た