好きな人に恋愛相談されました。

 

バレンタインデーの後、何も言わずともクラスメートには俺たちの変化にすぐ気づかれた。

どうやら、俺が高梨を好きなことも、高梨が俺を好きなこともバレバレだったらしい。

「デコボコカップル、やっとくっついたか」と呆れたように言われ、俺はこっぱずかしくて「別にいいだろ」とあしらうだけだったけど、高梨は幸せそうに笑って「ありがとう!」と言っていた。

高梨のこういう素直なところには救われることが多い。

俺には高梨みたいな素直さは到底身につけられないけど、高梨にとって何か救いになれるものが俺にあればいいなと思う。

とりあえず今の俺の目標は、いとおしい彼女の笑顔を守ることだ。

手を振り払うようにして「こっち見んな!」とクラスメートの視線を散らしたとき、高梨の手が俺の腕に遠慮しがちに触れた。


「堺、怒った? 呆れた?」

「ん? どこに怒る要素あった? 呆れてもねぇし」

「それならよかった! デート、どこがいいかな~」


楽しげに笑みを浮かべる高梨の頭の中はもう、4月に思いを馳せているらしい。

でも、俺の誕生日の前にはまだホワイトデーというイベントが待ち構えている。

今の俺にとってはそっちのほうが重要で、ふたりで楽しめるような高梨へのサプライズを、密かにあれこれ考える日々だ。

でもそれはまだ、ここだけの話。


Fin.