「それじゃぁ自己紹介を……そうだね、中学校名と部活それから趣味に誕生日を言いましょうか」
カッカッと真新しいチョークを黒板に滑らせるように書く
少し丸文字らしいく読みにくいといえば読みにくい字だった
「それじゃぁ一番から、新井くんね」
「はい、えっえっと新井俊(アライシュン)香賀、中学校からでアニメが好きです!誕生日は…えっと8月9日…宜しく御願い致します!」
途切れ途切れの自己紹介
部活を言ってないような気もするけれどtheコミュ障って感じ
「猪野早紀(イイノサキ)大橋中学校からです、部活は陸上で短距離走ってました
GEN〇RAT〇ONSっていうグループが好きで誕生日は2月13日
宜しく、御願いします!」
マスクをつけた少女…万年マスクって訳じゃなくてただ顔のニキビを隠したいだけのように見えた
その後も次々に名前が上がる
…私の番か
「長谷川愁、水上中学校から来ました、剣道部でした
読書が好きで誕生日は6月21日」
緊張した…
目線をどこにやればいいかわからなくてキョロキョロしちゃったし
何より反応が薄い
こんなデブスが自己紹介したところでこんなもんか
私が唯一覚えてる名前といえば後ろの席の春香(ハルカ)?だけ
長髪で腰まで髪があるんじゃないかの長さ
邪魔そう
それしか思わなかった



