「シアー!」

学校が終わって家に帰って早々、お母さんの声が響く。

「なに、」


片手に財布と鞄をもつお母さん。


「今日もお願いね。」





「寒っ。」

雪はまだ降って無いけど、気温は低いこの冬


寒いけど私は冬が好き。


ただたんに、チトセが好きだからなんだけど。


私とチトセが別れたのもこんな冬の時期だった。





「チトセ―――。」