それでも、お酒が進むにつれて頭の中がグルグル回りだして楽しくなってきた。
いつもは臆病になって聞けない事も、何も考えずに口から零れていく。
「ねぇ、朝比奈さん~」
「絡むな、酔っ払い」
「朝比奈さんは、私の事嫌いなんですか~?」
「は?」
「だって、昼間に見たんだもん。子供達と楽しそうに笑う朝比奈さん」
「――」
「私にはいつも不愛想で無視とかするのに、差別じゃないですか~」
そう言って、無表情を貫く朝比奈さんの逞しい肩をバシバシ叩く。
すると、酷く迷惑そうに眉根を寄せた朝比奈さんだったけど、大きな溜息を吐いて私に向き直った。
「俺、別にあんたの事嫌いじゃないけど」
「だけど、なんですか?」
「自分偽って良い子ちゃんぶってる、あんたは嫌い」
相変わらずオブラートに包む事なくズバッと核心をつく物言いの人だな。
一瞬その言葉にムスッとしたけど、酔っ払いはメンタルも最強らしい。
いつもは臆病になって聞けない事も、何も考えずに口から零れていく。
「ねぇ、朝比奈さん~」
「絡むな、酔っ払い」
「朝比奈さんは、私の事嫌いなんですか~?」
「は?」
「だって、昼間に見たんだもん。子供達と楽しそうに笑う朝比奈さん」
「――」
「私にはいつも不愛想で無視とかするのに、差別じゃないですか~」
そう言って、無表情を貫く朝比奈さんの逞しい肩をバシバシ叩く。
すると、酷く迷惑そうに眉根を寄せた朝比奈さんだったけど、大きな溜息を吐いて私に向き直った。
「俺、別にあんたの事嫌いじゃないけど」
「だけど、なんですか?」
「自分偽って良い子ちゃんぶってる、あんたは嫌い」
相変わらずオブラートに包む事なくズバッと核心をつく物言いの人だな。
一瞬その言葉にムスッとしたけど、酔っ払いはメンタルも最強らしい。



