守りたい人【完】(番外編完)

「志穂ちゃん、サイズなに?」

「サイズ? どこの?」

「服のだよ~! S? M? L?」

「あ、そういう事ね。Sだよ」


クスクス笑いながら答えた志穂ちゃんの言葉に、ですよね。と思う。

小柄な志穂ちゃんは、昔から体系が変わらない。

別に運動部に入っているとかじゃないのに、どうして太らないんだろう。


「私もSサイズとか着てみたい~!」

「別にSもMも変わらないよ。それに、たまちゃんは身長あるしスタイルいいじゃない。……ほら、私胸ないし」

「胸くらい無くても大丈夫だよ!」

「無いとダメだよ! たまちゃん何カップ?」

「D」

「D!? ちょ、Dもあるの!?」

「志穂ちゃん、ちょっと、声大きいよ」


あまりにも驚いたのか、珍しく志穂ちゃんが目を見開いて大きな声を出した。

さすがの私もビックリして、ケラケラ笑いながら興奮する志穂ちゃんを落ち着かせた。