飽きもせずに俺が作り出した虹をニコニコと見つめる志穂ちゃん。
俺も、その横顔を飽きもせずに見つめた。
すると。
「あ、朝比奈さん」
パッと突然何かに気づいたように虹から視線を外した志穂ちゃん。
そして、庭先に現れた朝比奈さんを見つけて遠慮がちではあるけど嬉しそうに手を上げた。
「何してんの」
俺達の姿に気づいた朝比奈さんが、首を傾げながら俺達の元にやってくる。
腕まくりしたシャツから覗く腕が、あまりにも筋肉質で思わず二度見したのは秘密や。
「畑に水撒きしてたんや」
「そしたら、鍛冶君が虹を作ってくれたんです」
決して朝比奈さんに視線を向けずにそう言った志穂ちゃん。
だけど、頬は嬉しそうに僅かに緩んでいた。



