守りたい人【完】(番外編完)





「ただいま~」


誰もいない真っ暗な部屋に響く自分の声。

彼女がいるかと思ったけど、おらへんかった。

あぁ、そういいえば出張前に別れたんやった。


ボーっとする頭で、荷物を適当に放り投げてソファに倒れこむ。

反動のまま天井を見上げて、細く息を吐いた。


どうにもこうにも、あの子の姿が頭から離れんかった。

あの儚い横顔が、瞼を閉じても思い浮かんだ。


どうして、あんなに辛そうなんやろか。

何が、あの子をそんなに追い詰めてるんやろか。


どんな声で話すんやろか。

どんな顔で笑うんやろか。

どんな風に怒って、どんな風に泣くんやろか。