それから濡れた体を拭いて、小学校の体育館の中に入ると、既に避難していた近所の人達がいた。
そして、私たちの姿を見るなり、心配そうに駆け寄ってきた。
「大変やったなぁ、怪我はないか?」
「ここにおれば、ひとまずは大丈夫や」
「今、佐々木さん一家がこっちに向かってるみたいや」
みんな不安そうにしながらも、私達の体の心配をしてくれる。
私達の濡れた髪を見た近所のおばあちゃん達が、タオルを何枚も手渡してくれた。
そして、それから今の現状と今後について、みんなで話し合った。
雨は明日も続くみたいだと、誰かが持ってきたラジオで聞いた。
高台にあるここは大丈夫だろうけど、家はどうなるか分からない。
その考えはみんな同じだったようで、一同に目を伏せて溜息をついた。



