勝手な妄想を繰り広げる私を置いて、2人は話を脱線させて自衛隊トークをし始めた。
鍛冶君に至っては、真剣な話の最中にも関わらず、物凄く前のめりになって興奮気味に質問攻めしている。
「俺、個人的に自衛隊めっちゃ好きやねん。ちなみに、朝比奈さんはどこの部隊なん?」
「第一空挺団だった」
「ちょ、習志野の!? 落下傘の!? めっちゃエリートやん!」
「まぁ、そう言われているな」
「どうりで、そんなバッキバキなんやなぁ。おまけに手先も器用やし、身の回りの事なんでもテキパキするし、自衛官言われて納得やわぁ。――あ、志穂ちゃん、後で詳しく説明したるな? 朝比奈さん堪忍な、話続けて」
話についていけず、ポカンと口を開けたままの私を見て鍛冶君がペラペラとそう言う。
そして、私の返事を待つ事なく一呼吸置いてから、再び朝比奈さんは話を続けた。
「長い間勤めていた事もあって、部下も沢山できたし、大きな仕事も任されるようになった。だけど、そんな時、俺の直属の部下が事件を起こしたんだ」
「事件?」
その言葉にザワリと背筋が粟立つ。
そんな私を一瞥した後、朝比奈さんはポツリと呟いた。
「――…酔った勢いで民間の人を殴ったんだ」
思い出したくない過去だったのか、そう言って僅かに視線を下げた朝比奈さん。
長い睫毛が、精悍な頬に影を作る。
どこか辛そうなその表情を見て、胸が痛んだ。
鍛冶君に至っては、真剣な話の最中にも関わらず、物凄く前のめりになって興奮気味に質問攻めしている。
「俺、個人的に自衛隊めっちゃ好きやねん。ちなみに、朝比奈さんはどこの部隊なん?」
「第一空挺団だった」
「ちょ、習志野の!? 落下傘の!? めっちゃエリートやん!」
「まぁ、そう言われているな」
「どうりで、そんなバッキバキなんやなぁ。おまけに手先も器用やし、身の回りの事なんでもテキパキするし、自衛官言われて納得やわぁ。――あ、志穂ちゃん、後で詳しく説明したるな? 朝比奈さん堪忍な、話続けて」
話についていけず、ポカンと口を開けたままの私を見て鍛冶君がペラペラとそう言う。
そして、私の返事を待つ事なく一呼吸置いてから、再び朝比奈さんは話を続けた。
「長い間勤めていた事もあって、部下も沢山できたし、大きな仕事も任されるようになった。だけど、そんな時、俺の直属の部下が事件を起こしたんだ」
「事件?」
その言葉にザワリと背筋が粟立つ。
そんな私を一瞥した後、朝比奈さんはポツリと呟いた。
「――…酔った勢いで民間の人を殴ったんだ」
思い出したくない過去だったのか、そう言って僅かに視線を下げた朝比奈さん。
長い睫毛が、精悍な頬に影を作る。
どこか辛そうなその表情を見て、胸が痛んだ。



